庭球戦隊
ルドルフレンジャーNEXT!!!
(CM明け)
「家出少女と言えばゲーセンよねぇ。」
「それただの思い込みだろ?」
「なによ、観月くん仕込みの私のデータが信用出来ないっての?!」
「(ムッ)観月さんとじゃ比べる対象にならないだろ。」
「あ〜、また呼び捨てにした!!!私のが年上なのにぃ。」
「い、い〜じゃね〜か、学生でもあるまいし(照)」
「まぁいいけどさ(ブツブツ)」
ピンクルドルフとブルールドルフのチームは、ゲームセンターで聞き込みを始めようとしていた。
「わ〜、見て見て!!!この機種ヴァージョンアップ出たんだ!!!!!」
「本当だ、コレはやるしかないだろ(ウズウズ)」
「わ〜い、やろうやろう。」
聞き込みを始めようとしていた・・・よね?
もしもし、任務はどうしたのでしょう?
裕太とはシューティングゲームを始めてしまいましたよ。
「・・・・・・。」
「・・・・・・!!!」
「負けたわ(凹)この前あんなにやり込んだのに。」
「どーだっ俺のテクニック!」
「はいはい、恐れ入りました。
ちゃんはやられてしまったので向こうのコーナー物色してきま〜す。」
「おぅ(ゲームに夢中)」
先にゲームオーバーになってしまったは、裕太の傍を離れた。
すると、一人になるのを見計らったかのように、怪しい男が声をかける。
「お嬢さん可愛いね、モデルさんか何か?」
「やだ、違いますよ〜、お上手ですね。」
「そう、それは良かった。
実は僕はこう言う者で、未来のアイドルを探しているんだ。
君なら可愛いから間違いなく即戦力になるよ!」
黒尽くめのその男は『クーラキプロダクション』と印字された名刺を差し出した。
は何も考えず反射的に手を伸ばす。
(いや、どっからどう見ても怪しいでしょ、その名前・・・。)
相手はその一瞬の隙を見逃さなかった。
「っきゃ〜〜〜〜っ。」
どこから現れたのか、の体は大きなカプセルで覆われた。
「こんな手にひっかかるなんて馬鹿だよね。」
そこへやって来たブルールドルフ!
「お前、キラークだな!!!もう復活してきやがったのか。
を何処にやった?彼女を返せ!!!!!」
「待てと言われて待つ奴がいないように、返せと言われて返せるもんでもないでしょ。
これからお前たちは地獄を見るんだよ。名付けて『男ならドジっ子担当に萌えでしょ』作戦だ。」
「なにっ、なんて恐ろしい作戦なんだ・・・。」
「そうでしょう、そのために年頃の女の子を集めてメイド部隊を結成しているところだよ。
とりあえず、なんだっけ、ピンクルドルフ?こいつを隊長に仕立て上げれば手も足もでないよね?」
「待て、に何をしたんだ。」
「刷込みって知ってる?雛鳥が初めて目にしたものを親だと思い込むアレ。
今からこのカプセルが割れると同時に、
彼女が初めて目にした人間を『ご主人様』と認識されるようになってるんだよね。」
「はその中にいるんだな。」
「はっ(しまった)、そう言うわけだから邪魔しないでくれる。」
キラークは慌ててが入っているカプセルを持ち上げようとした。
・・・・が、重くてその場から動けなかった。
「ちっ、意外と重い・・・汗かくの嫌いなんだよね・・・。」
そして耐え切れずに落としてしまった。
ガシャンッ
裕太はカプセルが落ちる前に受け止めようとしたが、遅かった。
カプセルは亀裂が入り、ピシピシと音を立てて割れ始める。
「ちょっとどいてくれる!」
キラークは裕太を押し退けて前へ出る。
中からはメイドさんの衣装を身に纏ったが出てきた。
キラークがの前に立ち、彼女の姿が完全に現れる。
「駄目だ、このままでは・・・。」
裕太は叫んだ。
「、こっちだ!!!」
ギリギリのところでは裕太の方を見た。
当然、が最初に目にしたのは不二裕太、その人。
「ちっ、何なんだよ。仕方ないから一時退却・・・。来い、キラークジェット!!!」
キラークが母艦に戻って行くのを確認しながら、裕太はに駆け寄った。
「おい、大丈夫か?」
「はい、大丈夫ですご主人さま(眩しい笑顔)」
「うわっ、眩し・・・っ、えぇっ?!!ご主人様!!!」
裕太がちょっと嬉しい気持ちと、どう対処したらいいのかと言う戸惑いで固まっていると、
気付いたらの姿が消えている。
「あれ?おぃっ?!!」
「え〜ん、ご主人さま〜っ!!!」
の声のする方を見ると、そこにはの姿を珍しがって人だかりが出来ていた。
「から離れろ!くそっ、一般市民相手じゃ手出しができねぇ。」
裕太はを抱き上げて(お姫様抱っこね)、ルドルフウィングに乗り込んだ。
つづく
あとがき
め、メイドさんって・・・。