庭球戦隊
ルドルフレンジャー
NEXT!!!























「なんか、司令室曇ってないか?」


「オレもそんな気がするだ〜ね、しかも変な臭いもするだ〜ね。」


「給湯室から煙が・・・まさかが狙われたんじゃ?!!!」


コーヒーを入れに行ったはずのが中々戻ってこないことに気づいたのはこの時だった。
赤澤、柳沢、裕太は慌ててのもとへ向かう。
給湯室からは、ゴウゴウと言う音とともに黒い煙が立ち込める。
まさかとは思うが、隙を突いてキラークが乗り込んできたのかもしれない。


、大丈夫か?!!」


先頭の赤澤が視界の悪い中、の姿を確認した。

は赤澤の顔を見ると、涙目になりながら黒い塊のような物を突き出した。
赤澤は反射的にソレを受け取るが、声にならない悲鳴を上げた。


「ぅあっちぃ〜〜〜っ、何だコレはっ」


「お好きですよね?」


はそう言って微笑む。


「・・・・・、と言うと、コレは、この黒いのは芋か・・・。」


「はい、皆さんのもちゃんと準備したので、コーヒーにしましょう。」


よく見るとテーブルには他にも、
焦げたつくね、のびたチャーシュー麺、灰色の粉ふき芋(ビシソワーズにはなれなかったらしい)
そしてそれぞれの隣にはコーヒーや紅茶が準備されていた。


「・・・・・い、いったいどんなティータイムだ〜ね。」


もちろん裕太の為にはショートケーキ(某有名店)とコーヒーが出てきた。


「さぁ皆さんどうぞ(ニッコリ)」


「どうぞって、こんな火山岩みたいな芋食えるかっ」


「ひどい、一生懸命皆の為を思って作ったのに。」


「あ〜わかった、わかったから泣くな。」


赤澤は仕方なく恐る恐る黒い物体をかじってみる。


「イタダキマス」


ガリっ ゴリっ もぐもぐ・・・。


「俺が泣きたくなってきた。」


「赤澤、こう言うのは味わっちゃだめだ〜ね(小声)」


隣ではに促された柳沢も伸びきったラーメンを口いっぱい詰め込んでいる。


「軽い拷問だな・・・くそっ覚えてろ、裕太。」


「えぇっ俺っすか?!!」


とは言え、裕太だけは美味しいショートケーキをに「あ〜ん」して食べさせてもらっているところだった。
各自苦い思いでティータイムを過ごしていると、司令室のモニターから隊員を呼ぶ声。
コレ幸いと、赤澤と柳沢は逃げ出すように司令室へ急いだ。


「さっきから呼んでたんだけどね、司令室空にしちゃ駄目じゃないか。」


「おかしいだ〜ね、観月が残っていたはずだ〜ね。」


「何処いったんだあいつ・・・。すみません、博士。何かありましたか?」


二人はさっきまでのブラックの様子を思い出し、『どうせ使い物になりそうにないから』とそれ以上気にも留めなかった。


「緊急事態だよ。街で若い女の子達が集団で姿を消したのはしっているかい?」


「それは初耳だ〜ね。」


「どうやら、今回の家出少女捜索と少し関係があるようなんだ。」


「その少女等が犯人とか?」


「いや、犯人ではなくて、被害者なんだよ。我々に回ってきた捜索依頼の女の子たちが、
 キラークらしき男と接触があったと言う目撃情報が入ってきている。」


「それじゃぁ、家出じゃなくて誘拐だ〜ね?」


「そうなんだ、キラークはまたしても恐ろしい計画を立てているらしく、
 器量のいい娘たちを集めているようだ。一応うちのピンクにも注意を。」


「そのことなんですが、博士、は既にやられました。」


「今大変なんだ〜ね、なんとかしてほしいだ〜ね。」


「遅かったか、はどの程度まで洗脳されてるかわかるかい?」


「洗脳って言うか、ドジっ子は前からだからな・・・。」


「さっきちょっとした嫌がらせを受けただ〜ね。
 でもコレと言って恐怖を感じるような強力な戦闘力になるとは思えないだ〜ね。」


「これからが恐ろしいところだよ。
 ご主人さま以外の男性には嫌がらせをするようにプログラムされてるみたいだからね。
 解除のプログラム出来るまで、しばらくとは接触もたない方がいいかもしれないな。」


「えぇ〜〜〜っそんなのないだ〜ね、辛すぎるだ〜ね。」


「そうか、あるいは・・・柳沢くんなら大丈夫かもしれないね。」


「どう言う意味だ〜ね?」


「君はどちらかと言うとM気質だからね。」


「・・・関係あるだ〜ね?(否定はしないらしい)」


「ドジっ子メイド隊は、鳥で言えば雛の状態で、成長すると『女王様』になってしまう。」


「「?!!!!」」


「シルバーが単身で調査を進めてくれているみたいだけど、
 ピンクが女王様になる前に成長を止めて欲しい。」


「止めて欲しいって・・・簡単に言ってくれるが、いったいどうしたらいいんだ。
 て言うか、あいつちゃんと仕事してたのか・・・。」


「こうなったら淳に頼るしかないだ〜ね。」


「それもそうだな、淳に加勢するか。」


「だ〜ね!!!でも女王様もちょっと気になるだ〜ね(ボソッ)」


「オィっ、柳沢・・・。」


「じ、冗談だ〜ね〜、じゃぁ博士、行って来るだ〜ね。」


こうして赤澤、柳沢の二人は木更津がどこへ向かったかも知らないくせに大急ぎで司令室を後にした。
裕太とは二人の世界に入り込んでいる。
そして司令塔観月は何処へ行ったのか・・・。

大丈夫なのか?ルドルフレンジャー。







庭球戦隊
ルドルフレンジャーNEXT!!!
(CM入ります)


残念ながらまだまだつづく